築後20年超の中古住宅でも住宅ローン減税・控除が受けられた事例
お客様は中古住宅の購入に際して、住宅ローン控除等を検討していましたが、購入予定の住宅が築後20年を超えていることから住宅ローン控除について諦めていらっしゃいました。
当事務所の対応
お客様へ築後20年を超えている住宅でも、耐震基準適合証明書の取得や既存住宅かし保険への加入等により住宅ローン控除が受けられる事をお伝えしました。 |
今回の住宅は検査済証により新耐震基準に適合している事が確認でき、また増築等も行われていないため手続きや費用の面等を考慮した上で既存住宅かし保険への加入をお勧めしました。
ただし、住宅ローン控除を受けるには引渡し前に保険への加入が必要になるため、あらかじめ引渡し日等については売主様にお話ししてご理解いただく必要があります。
解決までの流れ
①書類等の審査を行います。(確認申請書や検査済証及び増改築等の有無等)
②売主様へ引渡し前にかし保険へ加入する事をお伝えしてもらいます。
③かし保険への申し込みをします。
④検査会社が現場検査を行います。
⑤現場検査により建物に劣化が見られたためお客様へ劣化箇所を説明します。
⑥劣化箇所の是正完了後に検査会社により確認を行います。
⑦保険証券の交付申請を行います。
⑧無事、引渡し前にかし保険の付保証明書を取得できました。
⑨登記時に司法書士様へ付保証明書お渡しして登録免許税の軽減措置を受けます。
⑩確定申告時に付保証明書を添付してローン控除の手続きを行います。
※当事務所は国土交通大臣指定 住宅瑕疵担保責任保険法人、株式会社ハウスジーメンの既存住宅かし保険(個人間売買)の検査会社に登録しており、保険申込み、現場検査、証券交付申請等についてワンストップで対応いたします。
既存住宅かし保険の注意点
・既存住宅かし保険の対象となるのは、原則として新耐震基準に適合した(1981年(昭和56年)6月1日以降に建築確認を受けた)住宅に限ります。
・昭和56年6月1日以降に建てた住宅でも、建築確認がない場合や増築等がある場合は保険のお引き受けが出来ない場合があります。
・かし保険のお申し込みについては、売主様と買主様のどちらでも出来ます。
住宅診断・住宅検査コラムの最新記事
- テストハンマーによるコンクリート強度推定調査について
- 梅雨のカビ対策
- 新型コロナウイルス感染症対策について
- 築25年超の中古マンションでも住宅ローン減税・控除が受けられた事例
- 引渡し前に補修工事を行い、「既存住宅かし保険」に加入できた事例
- 今住んでいる家のひび割れや雨漏れ、傾きが気になるあなたへ
- マンション選びは耐震基準のチェックとインスペクション実施が重要
- 新築基礎工事中でも行えるインスペクションとは?検査項目や注意点を解説
- フラット35(中古住宅)を用いて住宅購入する際は適合証明が必要です
- 既存住宅瑕疵保険をご存知ですか?
- 木造住宅の木材含水率の重要性について
- 建物を蝕む腐朽菌やシロアリ(ヤマトシロアリ)が育成する4要素とは
- 中古住宅でも住宅ローン控除が受けられることをご存知ですか?
- 宅地建物取引業の改正による「建物状況調査」とは
- ホームインスペクションとは?
- 床下インスペクションで家の劣化がわかる!調査内容を知っておこう
- 戸建てとマンション、修繕費の差は?修繕費を減らすには
- マンションの耐用年数とは?耐用年数間近なら住宅検査を行おう
- 木造住宅の耐用年数は?耐震補強やインスペクションの必要性について
- 住宅購入時の強い味方、税金控除や助成金、インスペクションを活用しよう
- 耐震診断に費用はかかる?耐震診断とインスペクションの違いも解説
- 新築・中古購入の失敗例とは?
- 「住宅ローン減税」のこと、ご存知でしょうか?
- 天井断熱と屋根断熱
- 欠陥住宅を購入しないために知っておきたいこと
- 住宅購入前から、購入後の確定申告のことを考えておきましょう!
- インスペクション前でも欠陥を見つけられる!内覧会のチェックリストを作成しておこう